2/15 Dear ハロ    

   初めまして、ハロ。今日からよろしくね!
   それにしても、カガリのおば様ったらライティングの日記なんて珍しいものを用意
   なさってくださったのね。
   そんな風に私がパパに言ったら、大方、キサカさんあたりが用意したんだろう、
   なんていうのよ。
   でも、確かにおば様が毎日、日記をつけている姿なんて想像できないわ。    
   ハロもそうは思わない?    
   実を言うと私も、毎日付けられるか不安なのよね…。
   ママは気の向いた時につければいいっていうけど、それじゃ何か悔しいじゃない?    
   だから頑張って毎日つけようと思うの。    
   でも私の毎日ってたくさん色んなことがあるから書ききれるかしら?    

   そうそう、今日はね私の誕生日パーティーだったの。    
   私の誕生日は2月14日だけど、パーティーは毎年15日にやるの。
   私の誕生日は毎年決まっていて、朝一番に家族そろってパパのママ、私のおばあ様の
   ところへお墓参りに行くの。
   おばあ様は私が生まれる3年くらい前に”血のバレンタイン”ていう事件でお亡くなりに
   なってしまったの。
   写真でしか見た事がないけれど、パパとそっくりで、私もよく似ているって言われるわ。
   その後はおじい様のお墓参り。
   おじい様のお墓へはほとんど行くことが無いの。
   それにおじい様のところへ行くとパパはなんだかやり切れなさそうな顔をするの。
   詳しいことはママもパパも話してくれないわ。
   もうちょっと大きくなったら、っていつも言うの。
   もうちょっとって何時かしら?もう私、13歳を過ぎてるのに。

   そう、それで今日は私の誕生日パーティーだったんだけど、忙しい中、ラクスおば様や
   カガリおば様がいらしてくださったの。    
   カガリおば様なんてわざわざ、キサカさんに嘘までついてオーブを抜け出してきたん
   ですって。
   もう毎年のことになってるから、キサカさんも呆れ顔。
   でも、そのお陰で私はこうしてハロと出会えたんだけどね。    

   それにね、パーティーには私の大好きな”彼”も来てくれたの。    
   でもちょっとはしゃぎ過ぎたみたい。少し疲れたわ。
   彼は軍人さんだから中々会えることなんてできないから、とっても嬉しかった。
   明日は彼がお出かけに連れてってくれるって言うし!

   あれ、もうこんな時間!

   明日の事を考えると眠れそうに無いけれど、睡眠不足はいけないわ。

   それじゃあ、ハロ、明日の報告はまた明日の日記でするわね。おやすみなさい。    

   Sincerely サクラ

 

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*薔薇*美しい少女